bamboo art: GEN Mitsuhashi________ 竹アート 三橋 玄

「竹の國」





「竹の國」の意義と目的


竹は、人の手が入らないと過密になり、弱り、鬱蒼とした暗いヤブになってしまいます。
人の手が入ることで初めて、美しい竹林が生まれます。

竹を伐り続けて このことに気づいたとき、私は光を見た思いがしました。

私は「破壊と汚染」の世代です。
破壊と汚染が日本を覆う中で育ち、人の活動は必ず自然に対する破壊と汚染を伴うものと考えてきました。
自然が最も美しく、のびのびとありのままで存在できるのは、人がいない世界だと思っていました。

不思議なことに、竹に関してはそうではないのです。
人が竹を利用するために伐る。そこに十分な配慮があれば、その行為は竹を助けるのです。

それは人と自然が共生できることを示しており、私にとっては人の存在自体が肯定されるようなことでした。
人も自然の一部であり、自然のサイクルの中に役目を持っていることでもあります。

以来、私は、竹を伐るならそれが美しい竹林を作ることにつながるように、と行動してきました。

「竹の國」は、美しい竹林をつくることを目指して活動する非営利団体です。


竹は、毎年筍を出し、急激な成長を遂げます。
竹やぶだらけの日本には、計画的な管理をすれば実質的には無限といっていいくらいの竹資源があるのです。

自然との共生のあり方、持続的な生産のあり方が問われる今、竹には未来があるのです。

「竹の國」は 、美しい竹林を作る整備の過程で大量にでる竹材を有効に利用することを研究・実践していきます。


日本の伝統的な文化や生活、芸術などの広い範囲で竹が使われてきました。
しかし、ここ50年ほどの急速な工業化と西洋化、石油化学製品の氾濫によって、竹は見捨てられたのです。
先人たちが1万年以上をかけて(縄文遺跡に竹の利用の痕跡が残っています)この風土と共に生み出してきた竹の技術が、今まさに失われようとしています。
竹の職人は高齢化し、もう体が動かないという人も少なくありません。後継者はほとんどいません。

竹細工の基礎的なことを少しだけ教えていただきましたが、それは0.1ミリ単位で作り上げられる驚異的な世界です。
それがシンプルな刃物だけで作られていきます。

竹の関連する道具を作る職人も激減しています。
技術や技能・芸能は、それを支える技術から失われていくことが多いのです。
世界はつながっており、業の連携は不可欠です。

いいものを作るには、いい材料が必要です。いい材料は整備された竹林がなければ採れません。
竹工芸や製品のための良質の材料を産する竹林、そこを維持する人もなくなりかけています。

道具もなければ、材料もない。それが竹の現状です。

このまま座して滅ぶのを待つのか?
それはあまりにも惜しすぎる。あまりにも悔しすぎます。

私は、竹に出会い、竹に導かれて人に出会い、世界を広げてもらいました。

日本最古の伝承物語とされる「竹取物語」では、月(天)からやってくる姫は竹を通して地上に降りました。
お正月の門松、や神社・お寺・祭祀などで使われる竹は、浄化や魔除けを意味しています。
古来から竹は、日本人にとって、生命力と清浄を意味し、天と地(人)をつなぐ神秘の植物でした。

竹はいろいろな意味で象徴的です。
農業林業漁業・生産業の衰退、地方の過疎化・高齢化、少子化、圧倒的に安い輸入製品、文化芸術の衰退・・・・
全ては同じ根があります。竹ヤブは今の日本の姿を映しています。
竹と竹に関わる人を守っていくことは、私たちの生活と文化を取り戻すことにつながります。

自然と共にあり、人と人が助け合って楽しく美しく暮らす世界を、竹から築いていくことができると思います。

そして重要なのは、竹は誰にでも伐れるということです。

ノコギリ一本あれば、女性でも子どもでも伐り倒せます。倒した竹は一人で運び出すこともできます。
石油も、トラックも、クレーンもいらない。
私が竹を使い続けた理由はここにもあると思います。
我が身一つで山に入り材料をとってくる。そこに、自由があります。

竹を通じて、私たちは解放され、自然とつながり、新しい生活や表現を獲得することができると思います。

さあ、いっしょに竹ヤブに入りましょう!




「竹の國」の活動

「竹の國」は 竹ヤブを整備し、きれいな竹林を作ります。
伝統的な文化や技術・精神を学び、先端の技術を活用し、竹を資源として活かしていく方法を研究・実践します。
竹によるつながりをひろげ、新しい文化と生活・表現・価値観を作り出し、それらを広く伝え、次世代につなぐための活動を行います。

どなたでも参加し、竹林の整備や竹の利用を学ぶことができます。




申し込みなど


「竹の國」Facebookページで、詳細情報を見ることができます。

参加希望の方は
genmitsuhashi@gmail.com
までメールにてお問い合わせください。
Facwbookからも申込ができます。






「竹の國」2014



2014年は、奈良県桜井市の狛・岩坂(こまいわさか)という集落で「竹の國」を作ります。

活動内容は・・・

 竹林の整備
 竹炭焼きと土壌改良・空間浄化への利用
 竹工芸の基礎講座の定期開催
 竹チップの製造と研究
 竹の商品開発

 スギ・ヒノキの間伐・伐採
 スギ・ヒノキと竹などの自給素材を組み合わせた小屋の建設
 水・電気・トイレ・畑などの生活インフラの自給自作への取り組み

 音楽とアートを地域資源と結びつけたイベントの開催(11月予定)

 文化・芸術・芸能・身体・健康・子育て・地域振興など分野での活動のためのネットワーク構築と情報・技術・構想の交換

 法人の設立

・・・を予定しています。


岩坂は、国道165号線からトンネルをくぐった山合にある隠れ里のような集落です。
村をあげて、花と菜種を植えています。菜種油は絶品です。

その中で、かつて庄屋屋敷があった跡地を借りました。



集落の上にある見晴らしのいい場所です。
この景色が北東向きで、朝日が差す、日当たり良好の場所です。



隣接してスギ・ヒノキの林があり、その奥にマダケのヤブがあります。




今は荒れていますが、いい竹林になりそうです。




その先には沼があります。
ここもきれいにしてビオトープにしたいですね。




スギ・ヒノキは伐採して、製材し、作業や宿泊できる小屋を建てようと思います。
地元の大工さんが指導してくれます。
5月末から伐採を始め、9月までに小屋を作れるようにしたいです。




竹細工の教室も開催します。
秋からは竹を伐って、割って、編む。一連の工程をこの中で完結させましょう。


見学や参加は随時募集中です。











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