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お風呂

自力出産にとってお風呂は重要なものです。
お風呂に入ることで陣痛が「変性」し、痛みを和らげるからです。

美和は言いました・・・。
”お風呂の中だと陣痛の最中でも体が動かせて、姿勢を好きなように変えられて、とても楽だったわ。
水の中だと冷静でいられて、眼も開けていられる。
陸上だと痛みでパニックみたいになって、どうしていいか分からなくなってしまうの。
不思議ね。”

温かさや重力からの解放、水圧がお母さんを楽にするのでしょうか。
どうもそれだけではないようです。
それはあらゆる生物が海から生まれたことに関係があるのかもしれません。




自力出産では経験のない者だけで出産を迎えることが多いと思います。
いつ、赤ちゃんが出てくるのか予想は難しかったり、慌てることがあるかもしれません。

お産が早く進む立て膝の姿勢などでいるときに、思ったよりも早くスルリと赤ちゃんが出てきて、
手で受け止めることができなくて床に落ちる事故があるそうです。
これを避けるために膝の間に柔らかいクッションなどを置いておく方がいいとされます。
生まれたての赤ちゃんが頭から床に落ちるのは恐ろしいことで、クッションがあっても危険だと思います。
しかし、こうした事故はいちばん起こりやすいのかもしれません。

お風呂の中で出産を待つならば、この心配がないのです。
水が赤ちゃんを墜落から守ってくれます。
落ちないかな、とハラハラせずに赤ちゃんを出すことに集中できるのは大きなメリットです。



お風呂で産むこと(水中出産)の3つ目のメリットは赤ちゃんのショックを和らげることです。

誕生の瞬間、赤ちゃんの環境は一変します。
お母さんの胎内で温かい羊水に浸かって、酸素と養分をへその緒から供給されていた赤ちゃんは、
誕生の瞬間に、冷たい外気に晒され、重力を受け、肺呼吸を始めなくてはならないのです。
 このとき外界が子宮内環境に近ければ近いほど、赤ちゃんの受けるショックが小さくなるのです。

ですから、お産の風呂は普通のお風呂とは少し違った準備をします。


 
お風呂を子宮内環境に近づけるために、まず塩を入れます。
塩は海水から作った塩を使うのがいいでしょう。
塩には殺菌効果もあり、浮力を高める効果もあります。

羊水の塩分濃度は0.7〜0.9%とされています。

人間の体液の塩分濃度は海水と同じであると言われることがよくあり、わたしたちもそう思っていましたが、
調べてみると海水の塩分濃度3.2〜3.5%とかなり高く、間違いでした。
この差は陸上生物は河口などの汽水域を経て陸上に上がったために生じたと言われます。

我が家のお風呂は50cm x 95cm 深さ35cmまでお湯を張ったとすると、水量はおよそ166リットル。
この0.9%にあたる約1.5kgの塩を入れればいいことになります。
海水こそ水中出産に最適だとする人もいるので、多めに入れても問題はないでしょう。
一般的な家庭用のお風呂であれば、1.5〜2.0kgの塩を入れればいいと思います。




温度は入るときに40度くらいにしておくのがいいと思います。
人が浴槽に入ったときに湯温が大きく下がりますし、水を加えて温度を下げるのは簡単なので
熱すぎると感じる人もいるでしょうが、ここでは40度としておきます。

お風呂の準備はなるべく早いうちにした方がいいようです。
お湯を長くおくことでお湯が「まろやか」になるし、塩素などの有毒ガスが蒸発するからです。

我が家のお風呂は浴槽に蛇口からお湯と水を入れるだけの単純なもので、保温も追い炊きもできません。
蛇口からの温度を調整することもできません。

わたしたちは最高温度でお湯を溜め、蓋をしておいておくことにしました。
お湯だけを注いで浴槽にためて温度を測ると55度でした。
その後温度を測りながら経過をみました。
7時間後には、12度下がって43度、10時間後には15度下がって40度になっていました。
考えていたよりもお風呂のお湯はゆっくりと冷めていきました。
塩に温度を保つ効果もあるようです。
時期は4月の下旬でした。

季節やお風呂の構造によってお湯の冷め方は異なるでしょうが、これ参考にして工夫してください。




水道水には塩素が入っているので、アスコルビン酸(ビタミンC原末)を1g入れて無害化を図りました。
また不純物を取り除くための備長炭も2ネット入れました。




お風呂でお産を迎えようとするならお風呂は丁寧に掃除するべきでしょう。
保温も追い炊きもできない我が家のお風呂は、ただ浴槽があるだけなので掃除は簡単でした。
前日までに何度か丹念に洗い、お酢で湯垢を落として、アルコールで拭いて消毒しました。
洗剤は使わない方がいいでしょう。
追い炊きなどのためのパイプなどがついている場合は、その部分の掃除に注意が必要でしょう。

 水中出産、とくに自宅のお風呂でのお産となると、細菌感染の恐れがあるとして危険視されることがよくあります。
 一般的な出産の本には「破水したらお風呂は禁物」と書かれています。

 日本では1999年に24時間風呂の中で生まれた赤ちゃんがレジオネラ菌に感染し死亡した例があります。
この事件は世間の関心も集めたので、お風呂での出産は危険だという印象が広がったようです。
 しかし24時間風呂でのレジオネラ菌感染は大人にも多くの犠牲者が出ました。
この例だけでお風呂での出産が危険だとは言えないはずです。
 
お風呂での出産によって赤ちゃんが感染した例は、日本国内とヨーロッパではこの一例以外に見つかりませんでした。
お風呂での出産自体による細菌感染の危険は少ないと、わたしたちは思います。
 



お風呂に入ると陣痛が楽になるので、一旦入るとなかなか出てこれなくなるようです。
入浴によってお産が停滞してしまうこともあるようです。

安易にお風呂に入らずに、ぎりぎりまで待つことが大切かと思います。